各種料金の減免
各種料金の減免

JRなどの運賃は半額

割引の対象者は、身体障害者手帳の交付を受けている人で、視覚障害者、聴覚または平衡機能障害者、音声機能、言語機能またはそしゃく機能障害者、肢体不自由者、内部障害者(18歳未満の児童を含む)です。

障害の等級に応じて第1種身体障害者と第2種身体障害者に分かれています。第1種身体障害者は、介護者といっしょに乗車船する場合は介護者の運賃も割引になります。なお、12歳未満の人が定期券を購入するときは、第1種、第2種にかかわらず介護者が割引になります。

手続きは、JRなどの窓口に「身体障害者手帳」、「療育手帳」を呈示し、口頭かメモで申し出て乗車券を購入します。

なお多くのバス(5割引)も身体障害者手帳・療育手帳をもっている人を対象にした割引制度があります。

バスでは第1種身体・知的の両者は介護者も5割引になります。

国内航空運賃の割引 障害者が国内航空機を利用するとき、航空運賃の割引制度があります。

対象者は、JR運賃割引制度でいう第1種身体障害者、戦傷病者などです。身体障害の等級は6級までのすべての身体障害者です。具体的には、①12歳以上の第1種身体障害者の人と介護人(一人まで)、②12歳以上の第1種知的障害者の人と同じです。

有料道路の割引

対象の自動車は、障害者自身が運転する自動車(本人または生計を同じくする人が所有している自家用車です。有料道路を利用する際、料金が半額になります。

障害者の移動のために、介護者が運転する自動車で、本人または生計を一にする人が所有する場合も割引の対象となります。また継続して日常的に介護している人が所有する自動車も割引されます。

適用範囲は、身体障害者が自ら自動車を運転する場合または重度の身体障害者もしくは重度の知的障害者が乗車し、その移動のために介護者が自動車の運転をする場合です。

①身体障害者が自ら自動車を運転する場合

「身体障害者手帳」の交付を受けている人すべてが対象で、普通自動車、小型自動車、軽自動車で定員10人以下のものなどで、身体障害者またはこれと生計を一にする人が所有するものです。

②重度の身体障害者または重度の知的障害者が乗車し、その移動のために介護者が自動車を運転する場合、JR運賃割引制度の第1種身体障害者が対象です。

手続きは、市区町村の窓口で「身体障害者手帳」、「療育手帳」の対象者であることの押印をもらい、割引証交付申請書をそえて申請し、割引証の交付を受けます。手続きには運転免許証番号、自動車登録番号が必要です。代理人による交付申請もできます。

利用方法は、有料道路の料金所で押印された手帳を提示し、料金を払います。

NHKテレビ受信料の減免

生活保護世帯や身体障害者、重度知的障害者のいる世帯や社会福祉施設はテレビの受信料が減免されます。減免には全額免除と半額免除があります。

NHK受信料の全額免除世帯には、これに対応し、必要な簡易チューナー(必要な場合はアンテナなども含む)の無償給付などが行われます。申請や手続きが必要です。

手続きは、福祉事務所の証明書(戦傷病者は市区町村役所の担当課で発行)をNHKの営業所や集金人に示します。

点字郵便物など郵便料の減免

次の郵便物で開封のものは郵便料が無料になります。

①盲人用点字のみでの郵便物。

②盲人用の録音物または点字用紙を内容とする郵便物。ただし、郵便事業株式会社から指定を受けた点字図書館や点字出版施設などから差し出したり、これらの施設に差し出されるものに限ります。

③その他、一定の図書館や郵便事業株式会社から指定する施設との間で発受する、心身障害者用や視聴覚障害者用小包郵便物、点字小包は、冊子小包ないし一般小包料金の半額になります。ただし、重さに制限があります。

それぞれの郵便物には「盲人用」、「点字用郵便」、「聴覚障害者小包用」などと記載するなど決められた表示をする必要があります。

手続きは、②③ の場合、事前に郵便事業株式会社の指定を受けることが必要です。

NTTの電話番号案内が無料

身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をもっている人を対象にNTTの電話番号案内が無料になります。くわしくは東・西NTT支店、営業所に問い合わせてください。