平成28年度の記事
平成28年度の記事

第5回防災講座を行いました

3月12日午前10時から12時まで、グリーンプラザ集会室において、第5回防災講座をおこないました。この講座は毎年北海点字図書館と本会が実施しているものです。

今回は、帯広市総務部・総務課・防災課主任高野朋洋さんにおいでいただき、災害時の体制づくりと日頃からの心構えについてお話していただきました。

はじめに、昨年十勝地方を襲った台風の被害について詳しいお話がありました。 その後、①日ごろからできること②災害時に必要なこと③避難所生活で必要なことの3点にわたって丁寧にお話していただきました。

熱心に聞いている様子

この講座には、くるみの会会員5人、北海点字図書館から2人、会員7人が参加しました。

視覚障害者学級が行われました

2月5日(日)時間午前10時から12時まで視覚障害者学級が行われました。

帯広市保健福祉部介護保険課及び障害福祉課の職員を講師に迎え、介護保険・障害福祉サービス、日常生活用具の紹介や活用方法などについて学びました。

視覚障害者7人、くるみの会の会員が5人参加しました。

新年会を行いました

1月8日、十勝川温泉笹井ホテルで新年会を行いました。

北海点字図書館から3人、くるみの会から6人、さざなみの会から2人、かっこうの会から1人、会員12人が参加しました。

集合写真

プレクストーク活用講座を行いました

11月20日午前10時から12時まで、帯広市図書館研修室でプレクストーク活用講座を行いました。講師は、北海点字図書館館長・後藤奈保美さんと同図書館職員・太田敦さんにお願いしました。

この講座は北海道視覚障害者福祉連合会の助成を受けて、本会が実施したものです。点字や拡大文字の資料も準備しました。

プレクストークは、録音図書を普通の本のように簡単な操作で聞くことができる視覚障害者や読書が困難な方向けのデイジー図書録音再生機です。また、使い方を覚えると、目的のページや各章の先頭に素早くジャンプしたり、後でもう一度聞きたい個所などをマーク付けしておくこともでき、読書の世界を大きく広げてくれるものです。

写真:講義している様子

講師やボランティアのみなさんによって、受講者一人ひとりに、キーの配置やその役割などを丁寧に説明していただきました。その後、実際に操作しながら、各章や節などへのジャンプや早送り・速度調整などの操作も教えていただきました。

受講者のほとんどはすでにプレクストークを利用していますが、プレクストークの優れた機能を十分活用していない人もいて、「とてもよくわかってよかった」という感想が聞かれました。

写真:受講している様子

参加者は視覚障碍者9人、ガイドヘルパーボランティアくるみの会から3人、一般のボランティア1人が参加しました。

第9回「障害者と十勝の旅をしよう」を行いました

ガイドボランティアくるみの会と本会で実施している「十勝の旅をしよう」も今年で9回目を迎えました。9月11日、久々の晴天のもと、私たち一行は福祉バスに乗って一路本別町へ向かいました。次々とやってきた台風の影響が心配される中でしたが、一部の予定を変更しただけで、なんとか実施することができました。

午前10時に本別町図書館に到着後、本別町の歴史や71年前に起きた本別空襲について、約40分にわたりお話ししていただきました。

最初に、田野美姫本別図書館館長から、本別の歴史についてのお話がありました。

明治30年徳島県から来た人たちによって本別の開拓がはじまりました。その後木材の生産や加工などで町は大きく発展しました。昭和30年代には人口が1万5千人以上だったとのことです。現在は農業が中心で日本一の豆の町として有名です。人口が7千人程度に減少していますが、その中で福祉の町づくりに取り組み成果を上げています。開拓時代からの精神は本別の空襲をも克服して不屈の精神で乗り越えてきましたと話されました。

次に語り部の細岡幸男さんに本別空襲の経験をお話ししていただきました。昭和20年7月15日、細岡さんが14歳の時、本別旧制中学校で空襲を体験、71年経った今もその時のことを鮮明に覚えていると話されました。当時はほとんど授業はなく援農ばかりでしたが、たまたま登校日に空襲が始まりました。あわててその場に体を伏せましたが、爆音が激しくなり、校舎に爆弾が落ちて、教頭先生や生徒など40名が亡くなりました。細岡さんのお兄さんも亡くなりました。と生々しく体験をお話しくださいました。最後に細岡さんは平和を願う気持ちは誰にも負けないと話を結ばれました。この体験を風化させてはならないとの強い決意を感じるお話でした。 写真:熱心に細岡さんのお話を聞いているところ

11時からは本別歴史民俗資料館で説明を受けながら貴重な資料を見学させていただきました。

本別グランドホテルで昼食をとり、その後くるみの会の山口茂子さんの出題でクイズを楽しみました。 写真:本別歴史民俗資料館前で集合写真

その後、本別ステラなどで買い物をして帰路に着きました。

参加者は障害者11名(うち会員8名)、ボランティア24名、盲導犬2頭が参加しました。

本別町の皆さん、それからボランティアの皆さん、大変お世話になりました。ありがとうございました。

そば作り講座を行いました

8月21日、とかちプラザ4階調理実習室で道視連の生活訓練事業の助成を受けて、そば作り講座を実施しました。音更そば研究会とガイドボランティアくるみの会の協力を受けて行いました。

連日続く大雨にもかかわらず、午前9時から、音更そば研究会の方々やくるみの会の会員が準備に取り掛かり、その後続々と視覚障害者が集まり、講座がはじまりました。

そば研の菊池副会長から、「今回使用するそば粉は、石臼で引いたとてもおいしいものですよ、みなさんの手で作っておいしく食べてみてください」という温かい言葉に励まされて、6グループに分かれて受講し、そばの作り方の工程を一つひとつ、丁寧に教えていただきました。 写真:出来上がったそばを確認している様子

その中で、水加減や、手早く作業を進めなければ生地にひびが入って食感に影響することなど様々な学びがありました。

また、食材を大切にしその味を引き出すことに徹底的にこだわる講師の方々の熱い姿勢から、豊かな日本の食文化の素晴らしさを改めて学ぶこともできました。

ゆであがったそばは、早速グループ毎に自分たちの打ったそばを試食し、思わず「おいしい、おいしい」という声がとびだしました。 写真:そばを試食しているところ

最後に、20年続けてきたそば研の方々の、そばに対する思いや、楽しさが話され、様々な質問にも丁寧に答えていただき、講座は終了しました。 写真:参加者の集合写真

参加者は、音更そば研究会から講師として7名、くるみの会会員15名、会員8名、会員外の障害者3名でした。

研修旅行を行いました

今年も6月11日(土)・12日(日)の両日、帯広市の福祉バスを利用して一泊二日の研修旅行を行いました。

一日目は、新冠レ・コード館の見学と研修。最初にレ・コードホールというリスニング・ルームで、大口径スピーカーとLPレコードによるルイアームストロングやニニ・ロッソ、ナット・キングコールの懐かしい音楽をふかふかのソファーにゆったり座って堪能しました。 写真:レ・コード館の集合写真

その後、研修室というところで、様々な蓄音機を視聴しました。ここでは1908年に制作されたという円筒形の蝋管に刻まれた音源を再生する音楽や、1912年制作のターンテーブルを利用して竹針で再生する音などを聴くことができました。

また、別の研修室には歴史的価値のある蓄音機や昔懐かしいレコード盤、様々な資料などが展示されており、それらの説明をボランティアの方々に読んでいただいたりして、レコードの歴史を詳しく学ぶことができました。

宿泊先は、浦河町のうらかわ優駿ビレッジAERUというホテルでした。ゆっくり温泉につかった後、懇親会をおこないました。地元の海産物などとてもおいしい食事を食べながら、参加者全員から自己紹介に続いて、レコードにかかわる思い出や印象に残った旅の思い出などを時間を忘れて語り合いました。その後、カラオケを楽しみました。

二日目は、当初の予定にはなかったのですが、えりも町の襟裳風の館で、風速25メートルの強風を体験するなどして楽しみました。 写真:襟裳風の館での集合写真

帰りは天馬街道を通って忠類・中札内で昼食や買い物をして午後4時帯広に到着しました。

レコードホールというところでの視聴は約10分間で3曲しか聴くことができなかったので、もっといろいろなレコードを聴いてみたかったという声がありました。

参加者は、会員11人、北海点字図書館から3人、くるみの会から4人が参加しました。

毎日交通の運転士さん、二日間大変お世話になりました。

「サピエ」図書館サービスについて

6月14日より、帯広市立図書館からサピエ図書を借りることができるようになりました。

帯広市内に在住し、視覚に障害があり、読書が困難な方が対象で、CDの貸し出しとなります。1カ月10タイトルまで借りることができます。

利用する場合は、「帯広市図書館障害者サービス」の利用登録が必要です。身体障害者手帳などの福祉サービスの受給者証を持参して図書館に来館する必要があります。代理人でも結構です。

すでに北海点字図書館を利用している方も是非、このサービスを利用してください。

3月13日 第4回防災講座をおこないました

今年も、3.11を前後して防災意識を高め、災害時の対応を改めて学ぶための講座を行ないました。

今回は、くるみの会会員の村田真弓さんを講師に迎えて講座を行いました。大震災など巨大災害の際、どうやって避難し、避難先でどうやって生活していくのかなどを、具体的に学ぶことができました。

はじめに、障害者要支援登録をすることが大事です。災害時の避難の際には周りの人に自分が障害者であることを知ってもらうため、大きな声で周りの人の協力を得て、指定されている避難所に早く安全に連れて行ってもらうことが大事と話されました。また、全盲の人は、避難する場合、常用している薬と、白杖は必ず携帯し、弱視も強力ライトを持参することが大事と話されました。

避難先では、様々な困難が予想されますが、まず、なんといっても情報が得られないこととトイレと食事の問題。避難先の人に助けてもらうためには、最低1人担当者を決めてもらい、情報を伝えてもらったり、トイレや食事のお世話をしていただく必要があると話されました。

次に、避難所や自宅で避難する場合の様々な工夫について指導していただきました。災害時には停電と断水に対応する必要があります。そのために、普段から非常食や様々な避難グッズをそろえておくことが大事で、次のようなことを心がけておくとよいと言われました。

・トイレは段ボールを利用して作り、レジ袋を敷いてその中にペット用のおしっこシートを入れておくとよい。

・飲料水やフリーズドライ・缶詰、非常食などを日頃から準備しておく。

・携帯ラジオは高性能の物を準備し電池は別にしてラジオにくくりつけておくとよい。

・ウェットティッシュ・ホッカイロ、旅行用下着などを普段から用意しておく。

・ガスストーブやガスコンロをそろえておく。

・家具が倒れないようにし、ガラスが飛び散らないような工夫をする。

・通電火災対策としてブレーカーは必ず切る。

などでした。

最後に、みなさんで非常食の試食を行いました。

講座参加者は、会員9人、会員外の障害者1人、くるみの会から8人、北海点字図書館から1人、合計19人が参加しました。

サピエ図書館勉強会を行いました

サピエ(視覚障害者情報総合ネットワーク)は、視覚障害者及び視覚による表現の認識に障害のある方々に対して、点字図書、録音図書などを配信するサービスです。パソコンをインターネットにつなげば、24時間いつでも図書を利用することができます。

サピエ図書館には十勝で活動する音訳グループさざなみの会が作成した音訳図書や、点訳金曜会が作成した点訳図書も多数所蔵されており、全国の視覚障害者などが利用しています。

そのサピエ図書館とはどんなものか、視覚障害者がどのように活用しているのかなどの疑問や関心にお答えするために、2月21日(日)勉強会を行いました。 ボランティアや図書館関係者・視覚障害者など約30人が集まりました。

主な内容をご紹介します。
1サピエの情報サービスにはどんなものが?
. 蔵書検索・・・・・・・・・・・89万タイトル以上
. 蔵書の貸し出し
音声デイジーデータ・・・・5万タイトル以上
点字データ・・・・・・・・・・16万タイトル以上
. 地域生活情報

2 サピエに誰がアクセスできるの?
. 個人会員・・・視覚障害等をもつ個人会員
会員数・・・・・・・・・・・・・約1万3000人
. 施設会員・・・全国の視覚障害者情報提供施設(点字図書館)や公共図書館・ボランティア団体・大学図書館など
加盟施設・団体・・・・・・約290団体

3 どんな人が利用できるの?
. 視覚障害者(身障手帳を持っている人)
. 視覚による表現の認識に障害のある人
(ディスレクシア・高齢者など、診断書が必要)

4 貸し出し形態
. ネットで検索してストリーミング配信
. ネットで検索後ダウンロード
. さらにプレクストークに転送して持ち歩くことも可能
. ネットで検索してリクエスト(オンラインリクエスト)
. 電話で最寄りの図書館へ依頼
→図書館から郵送→ユーザから返却

5 貸し出しメディアの種類
. デイジー図書(ネット・CD・SDカード・USBカード・リンクポケット・スマホ)
. シネマデイジー(. デイジー図書(ネット・CD・SDカード・USBカード・リンク
ポケット・スマホ)
. テキストデイジー(ネット・リンクポケットなど)
. 点字データ(ネット・プリンティングサービス)
. カセットテープ(郵送)
. 点字書籍(郵送)

6 デイジー図書の特徴
. 文字と音声から構成され、パソコンや専用機器等で音声を読み上げることができる規格
. 階層構造のため、見出しを読み上げて、希望する見出しにジャンプして読み上げることができる
. しおりを何個でも設定し聴きたいところにすばやくジャンプすることができる
. 保存が簡単でデータの劣化がない

7 点字データ図書の特徴
. パソコンの音声で読み上げることができる
 (英語や特殊な文字データは点字プリンタや点字ディスプレイが必要)
. 検索・ページ指定・メモを書き込む事が簡単にできる
. 保存場所が不要
. 保存が簡単でデータの劣化がない

8 パソコンでのアクセス方法
. ブラウザーから
. 専用ソフト
 MyBookⅡ(有料)
 NetPLEXTALK(有料)
 amis (無料)

9 デイジー図書をどうやって聴くの?
(パソコンを利用する場合)
NetPLEXTALK
MyBookⅡ
プレクストーク
PTR2
プレクストーク
ポケットPTP1

10 デイジー図書をどうやって聴くの?  (パソコンを使わない場合)
らくらくフォン7やスマホなど
プレクストーク
リンクポケット

11 点字データの利用方法
点字ディスプレイ
点字プリンタ
MyBookⅡ

13 様々な資料の検索
1.点字データ検索
2.デイジーデータ検索
3.オンラインリクエスト検索
4.ジャンル検索
 「文学」「福祉」「医療」「コンピューター」といった、 大まかなジャンルから資料を検索
5.詳細検索
 詳細な検索条件を指定して、資料を検索する
 点字・デイジーデータが登録されたものや、 オンラインリクエスト可能なもののほか、点字出版、録音出版タイトルも検索できる
6.新着完成情報
 過去1週間/1ヶ月に完成した資料を検索します。
7.人気のある本
8.点字データのダウンロードや、オンラインリクエストが多い資料を 検索

1月10日 新年会をおこないました

1月10日、十勝川温泉笹井ホテルで本会の新年会を行いました。澄み渡った十勝の青空のもと、ボランティアのくるみの会から7名、音訳グループさざなみの会から2名、北海点字図書館職員2名、会員と付き添いを含めて16名の合計27名が参加しました。

各ボランティア団体と北海点字図書館の館長からの挨拶や、参加者全員の自己紹介などが行われ、交流を深めることができました。

また、カラオケで自慢ののどを披露したり、温泉で疲れを癒したりの楽しいひとときを過ごしました。

写真:参加者の集合写真