ロービジョンケア十勝

見えにくさを感じている皆さん
2か月に一度情報を持ち寄り、交流しましょう

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お知らせ

第58回ロービジョンケア十勝交流会を12月19日午後1時から3時まで行います。

視覚障害者当事者だけでなく、ご家族や、その知人、医療・教育・福祉関係者など、どなたでも、ご自由に参加できます。お気軽にご参加ください。

第58回ロービジョンケア十勝交流会

日時:12月19日(土)午後1時から3時まで

場所:グリーンプラザB・C会議室

住所:帯広市公園東町3丁目

電話:0155-27-2325

参加費:無料

申し込み・問合せ先:ロービジョンケア十勝

電話:0155-21-1414(鈴木)

以下、このページの記事のリンクです

第57回交流会 開催報告

日時:2026年10月17日(土)午後1時から3時

参加人数:21名

はじめに、参加者からの近況・日頃の工夫や悩みなどを報告してもらいました。

最近、自宅でリモコンや衣類などがよくなくなり「座敷わらしが出るようになった」と冗談を交えて話されました。視力が中途半端に残っている(ロービジョン)ため、かえって置き場所の誤認などが起きやすいとのことです。

また、夕方の移動では16時半には暗くなり、商店街の店舗も閉店しているため街灯の光しかなく、バスの乗り降りや歩行での見えづらさに苦労しているとのことでした。

拓殖バスの車内に新しく設置された充電用USB端子を押しボタンと間違えてしまった経験や、シートの手すりボタンの分かりにくさも話されました。

バスターミナルの島にある黄色い押しボタンを強く押すと「今は赤です」「青になりました」と音声で案内してくれる装置を発見したと報告されました。

佐々木さん(北海道盲導犬協会)から、バスターミナルの音声案内信号機や歩行時間延長信号機の仕組みを解説していただきました。また、横断歩道の中央にボツボツを配置して視覚障害者を誘導する「エスコートゾーン」について、北海道の雪や除雪で剥がれてしまう課題や、鉄製エスコートゾーンの開発・検証の動きを説明されました。名寄、室蘭、函館など道内各地で相談会や出張活動を順次予定していることも報告されました。

8月にブラインドサッカーの試合に出場したことや、9月にエスコンフィールドで野球観戦を楽しんだこと、姪の結婚式で札幌へ行った際にご祝儀(会費)や宿泊費が高騰していて驚いたエピソードなどを話されました。

ブラインドサッカーチーム監督からは、8月の札幌での試合結果を報告。10点近く取られはしたものの迫力ある試合を展開し、念願の1点を獲得できたことや、晴眼者(健常者)も一緒にプレーできるためメンバーを募集している旨を話されました。

10年以上乗っていた愛用の自転車が盗まれてしまい、買い替えに行ったところ物価高で自転車の価格が大幅に上がっていたことに驚いた体験を共有されました。

大リーグの試合で大谷選手がホームランを打って喜んだものの、寝落ちして起きたら逆転負けしていてショックを受けた話や、自宅近くの木々の綺麗な紅葉を1人で眺めた近況が報告されました。

視力がほとんど低下し、自力で電話をかけることができなくなったことが一番の困りごとだと吐露。緊急時の連絡手段として、市役所への相談や警備会社の見守りサービス、腕につけるボタン、家族による見守りカメラの検討を行っている現状を語られました。

ご主人(全盲・聴覚低下)が一見して健常者のように姿勢が良いため、周囲から「目が見えないこと」を理解してもらいにくい悩みを相談。本人が「まだ見えている・自分でできる」と思い込み白杖やヘルプを拒むため、頭や顔をぶつける怪我が絶えず、自宅内でも事故が起きないか常に気を揉んで疲れ切ってしまう妻の葛藤を明かされました。

これに対し、「本人に任せる・痛い目に遭わないと理解できない部分もあるので抱え込みすぎないで」「自分から周囲に見えづらさを発信しておくと名前を言ってから声をかけてもらえるようになり、気持ちが楽になる」といった体験談に基づく助言と共感が広がりました。

8月の旅を通じて知り合い、オカリナなどの楽器演奏野練習をやってみたいなどの希望が話され、親交を深めたことが報告されました。

駅地下の市民ギャラリーへバスで1人で行った際、入り口で迷っていたら親切な男性や受付の方が案内・作品の読み上げをしてくれた体験や、パン屋さんで買い物を手伝ってもらった心温まるエピソードを「とてもありがたかった」と振り返りました。

なすの会のボランティアから「賃貸住宅における盲導犬・介助犬・聴導犬の入居拒否問題」について、国交省と厚労省が実態調査に乗り出すという新聞記事を読み上げて紹介してくれました。もう一人のボランティアからはフレスポでの盲導犬育成募金活動や8月の旅行の感想が語られました。

くるみの会のボランティアから、毎朝5時前からのウォーキングを継続しており、村のウォーキングラリーで85万歩を記録して5位になっていることや、夢の中でも歩いていて寝坊した面白い体験を披露されました。

6月から視覚障害者と一緒にカゴ編みやコースター作り、マフラーの巻き方講座などの手芸・クラフト活動を行っている取り組みを紹介。「見えなくなったら何もできない」ではなく、みんなでかわいい小物を完成させる楽しさを分かち合っており、11月のマフラー編みなどへの参加を呼びかけました。

オンライン参加者から、視覚障害者が立ち上げた「コーチング」というカウンセリング手法を勉強中(来年3月まで)であり、資格取得後は皆さんの相談相手になりたいと表明。また自身の盲導犬との生活を通じ、「自分から障害をPR・発信することで人生が変わる」と力強いメッセージを伝えてくれました。

8月の旅行の中で、書道の先生(会長)である視覚障害者の生活上の悩みを聞き取り、地域の支援サービスへ繋げることができた事例が共有されました。

その後、視覚障害者向け安否確認システムと、押しボタン式信号機など外出に関わることが話題になりました。

前日に発生した緊急地震速報の誤作動ニュースに触れたのち、大災害発生時に視覚障害者の安否確認が取れなくなる危険性を指摘。鈴木が個人の責任で試験運用を始める「安否確認システム」の案内文が代読されました。

システムの仕組みは、登録された名前・電話番号・住所・必要な支援内容を安全なサーバーで管理し、災害時には地域サポーターが電話で安否を確認・記録する仕組みです。現在、利用者およびパソコン入力ができる管理者・サポーターを募集しています。

その後の移動と信号機に関する意見交換では、スマホのカメラやアプリを活用した信号確認、車の走行音やタイヤ音での横断判断、住宅街での音声信号に対する近隣からの騒音クレーム問題(音量や時間帯の配慮)、点字ブロック(誘導・警告)の歩き方と車椅子・ハイヒール歩行者との兼ね合いなど、活発な議論が行われました。

次に、オビパラフェスタについての案内がありました。

日時:11月21日(土)10:00~16:00

場所:よつ葉アリーナ

内容:盲導犬・白杖歩行体験、福祉機器や便利グッズの展示、点字で名刺を作る体験、弱視者体験、ブラインドサッカー体験、作業所のお弁当・パン・野菜の販売、バンド演奏など多様な障害当事者や地域が参加するイベントです。

安否確認システムについて

1. 開発の背景と目的

背景:東日本大震災などの過去の大災害が発生した際、視覚障害者の安否確認が取れず非常に困った事例がありました。安否確認が取れないことで「救える命が救えなくなる」危険性を防ぐために考案しました。

目的:災害発生時に、登録された視覚障害者の安否を迅速に確認し、必要な支援へ確実に繋げるための仕組みです。

2. 運用体制とスケジュール

現在は試験運用の段階であり、鈴木個人の責任のもとで運用が行われています。

今後の予定:来年(2027年)4月頃からの本格運用を目指しており、将来的には「十勝視覚障害者の会」全体で継続的に運営できるシステムにしていく計画です。

3. システムの仕組みと災害時の流れ

事前登録:利用者の名前、電話番号、住所、必要な支援内容などの情報をあらかじめシステムに記録します。

災害時の安否確認:災害が起きた際、同じ地域を担当するサポーターがシステム上の確認リスト「応答がない人」「支援が必要な人」を確認し、登録者へ1人ずつ電話で連絡を取ります。

確認後の対応:電話がつながった場合、利用者は「現在の様子」や「助けが必要かどうか」をそのまま伝えるだけでよく、難しい操作は必要ありません。特に支援が不要で無事であることが確認できれば完了となります。電話に出られなかった場合もその旨がシステムに記録され、後日改めて連絡します。利用者の住所から直ちに地図を閲覧することもできます。

助けが必要な方や連絡がつかない方の状況をリストとして把握し、次の対応を検討します。

4. 個人情報の管理とセキュリティ

登録された情報は、パスワードで保護されたコンピューター(サーバー)内で安全に保管されます。別地域の担当者やシステムに関係のない外部の人間が閲覧することはできません。利用者の同じ地域を担当するサポーターと管理者のみがアクセスできる仕組みになっています。引っ越しや電話番号の変更、必要な支援内容に変化があった場合は、管理者または鈴木に連絡することで登録内容が更新されます。

5. 参加方法と募集している役割

利用者(安否確認を希望する方)は、連絡先(電話:0155-21-1414)やメール、案内チラシ掲載のQRコードから鈴木へ連絡することで申請できます。

管理者(募集対象)は、登録データの入力作業などを行うため、パソコン操作ができる方を数人程度募集しています。

サポーターは、災害時に専用ページへアクセスし、未応答者や要支援者リストを確認して電話連絡・状況記録を行う役割です。

第56回ロービジョンケア十勝交流会のご報告

2026年8月1日に開催された第56回ロービジョンケア十勝交流会では、参加者の近況や日頃の悩み、制度上の課題などについて活発な発言がありました。

参加者からは、視覚障害を抱えながらも新しいことや趣味に挑戦する様子が数多く報告されました。

ある参加者はアルトサックスの教室に通い始めたとのことです。視野が極端に狭いため五線譜の5本線が一度に見えないことから、メッセージカードに大きな文字で音符を書き、コントラストを強める工夫をして練習に励んでいます。練習会場も近隣のホールを安価(400円)で借り、楽しく取り組んでいる姿が紹介されました。また、平和のお話会でコーラスを披露したという報告もありました。

北海点字図書館では「見えなくても何かを作りたい」という要望に応え、女性を中心に有志が集まってペーパークラフトのかご作りなどを始めています。

一方で、視力の低下に伴う生活維持への不安も語られました。春先から急激に視力が落ち、食事の準備が困難になった参加者からは、「いつまで今の家で暮らせるか」という強い不安が明かされました。

これに対し、盲導犬協会などが実施している「生活訓練事業」(宿泊して生活技術を学ぶプログラムや相談者の家庭に出向いて実施する訪問指導)といった制度を利用し、自立の道を模索するためのアドバイスが出されました。

外出支援サービスをめぐっては、現場の実情について議論が交わされました。通院や買い物だけでなく、美術館での鑑賞(展示内容の読み上げなど)に活用している事例が紹介された一方で、課題も浮き彫りになりました。

制度上は十分な利用時間が確保されていても、実際には事業所のヘルパー不足で断られたり、利用者が遠慮して予約を控えていたりする実態があります。また、10月からガソリン代(移動費)が1kmあたり30円から200円へと大幅に値上げされるケースがあり、利用者にとって大きな負担・不安材料となっています。

さらに、介護保険との兼ね合いや利用できる事業所数など、居住する自治体(帯広市、音更町など)によって使い勝手が異なる点も指摘されました。

視覚障害者へ情報を届けるボランティアの現場にも変化が起きています。JR北海道の車内誌をはじめとする雑誌のペーパーレス化が進み、音訳のための記事探しが難しくなっている現状が報告されました。

そうした中、「なすの会」では帯広市の広報誌などを長年にわたり録音し続けており、利用者からは「毎月の楽しみで、市の動きがよくわかる」と感謝の声が寄せられています。

訪問看護師が抱える悩みとして。提供できるサービスの時間制限の問題が出されました。現在の制度では、訪問看護の時間は1回30分と定められています。全盲で独り暮らしの利用者などは、単なる医療的ケアだけでなく、話し相手や日常の些細な手助け(お菓子を買ってくる、一緒にお茶を飲むなど)を求めています。これらに対応すると、実際には1時間から1時間半かかってしまいますが、報酬は30分分しか請求できず、超過分はスタッフの持ち出しで賄われています。

2026年9月からはルールがさらに厳しくなり、「30分枠なら30分しか滞在できない」状況になるため、利用者の精神的な支えとなっている「ゆとりのある関わり」をどう維持するかが大きな悩みとなっています。

支援対象者が視覚障害を受け入れ、社会資源を活用するまでには時間がかかるという課題も指摘されました。

訪問している全盲の利用者は、ロービジョン交流会のような集まりを紹介しても、最初は「私には関係ない」と拒み、興味を持ち始めてからも「自分はまだそこまでなれない」と、参加を躊躇する心理的なハードルがあります。

スタッフ自身が、利用者のニーズに合致する他の福祉サービスを適切に案内できない現状があります。

外出支援(同行援護)を導入すれば、スタッフの負担軽減や利用者の社会参加に繋がると考えつつも、「どの事業所が対応しているのか」「どの程度のサービスが受けられるのか」という具体的な情報が不足しています。

市役所などに相談しても、事業所リストを渡されるだけで、実際に電話をかけると「今は対応していない」と断られるケースが多々あり、適切な支援に繋げるのが非常に困難な状況です。こうした「制度の制約」「利用者の心の準備」「情報の不透明さ」の間で、手探りの支援を続けている実態を明かしました。

参加者からは、同行援護の仕組みはあくまで「外に出かける時」に使うものなので、家の中でお話しするためだけに使うのは難しいという同行援護の使用上の制約の説明がありました。

北見から参加した全盲の方は、自身の歩んできた体験を語り、会場に大きな刺激を与えました。

視力を失った直後の10年間の葛藤を経て、「周囲の人が視覚障害のことを知らないのは当たり前。だからこそ、自分から積極的に関わっていこう」と気持ちを転換したといいます。失敗や周りからの厳しい言葉を恐れず、バスやJRを利用して一人で札幌まで出かけるなど、「助けてもらう勇気」を持つ大切さを強調されました。

過去には、座席を探そうとして誤って他人に触れてしまい騒がれたり、バスの運転手に定期券の出し方を注意されたり、ステップを踏み外して転倒したりしたこともあったそうです。それでも10年間乗り続けた結果、現在では近所の方が乗り降りを手伝ってくれるようになり、「諦めずに乗り続けて本当に良かった」と振り返っていました。

JRを利用する際は事前に電話で介助を依頼して駅員に改札まで案内してもらうなど、制度をしっかり活用して万全を期しているとのことです。また、友人から特訓を受けたルート(札幌の大丸から道庁までなど)を一人で歩いている際、白杖を持っているために外国人観光客から心配されて足止めを食らったという、言葉が通じない中でのエピソードも紹介されました。

今後は北見でも、十勝での取り組みを参考にしながら活動を始めていきたいという力強い決意が語られました。

今後の主な行事予定

8月23日(日):「第16回 障がい者と十勝の旅をしよう」(浦幌町方面バスツアー)

8月29日(土)30日(日):盲導犬宿泊体験セミナー(1泊2日で犬との生活を体験する催し)

9月13日(日):盲導犬募金・歩行体験イベント(会場:フレスポスズランプラザ)

10月17日(土):第57回 ロービジョン交流会(第3土曜日)

11月14日(土):3Dプリンターで作った立体模型の体験会(会場:北海点字図書館)

今回の参加者は14人でした。参加されたみなさん、どうもご苦労様でした。

第55回ロービジョンケア十勝交流会のご報告

6月20日第55回交流会を行い、看護師やケアマネ、介護士、ボランティアを含めて22人が参加しました。

参加者は、全く光を感じない全盲の人から、視野が極端に狭い人、特定の距離だけが見える人、あるいは手術を経て視力が変動し続けている人など、様々な見え方の人が参加しました。ここには「見えるか見えないか」という二元論では語れない、視覚障害の複雑さがあります。

参加者たちは、自身の病名(緑内障、網膜色素変性症、黄斑変性症など)と共に、霧の中にいるような感覚や、針の穴から覗くような視野、あるいは光の眩しさといった、日々の具体的な「見え方」を知ることから交流を始めました。

社会の「進化」がもたらす新たな障壁として、ハイテク・トイレの問題があります。

公共施設のトイレにおける使い勝手の問題です。

JR駅や公共施設で導入が進んでいる「手をかざす」タイプの非接触センサー式ドアや洗浄ボタンが、視覚障害者にとって大きな混乱を招いています。

音声で「手をかざしてください」とアナウンスされても、具体的に「どこに」センサーがあるのか、物理的な突起がないため手探りで見つけることができません,。

また、ガイドヘルパーに付き添われて入室した際、ガイドが外からドアを閉めてしまうと、システムが「中には誰もいない(退室した)」と誤認し、鍵がかからない、あるいは外から簡単に開けられてしまうという事態が起きます。実際に、使用中に突然ドアが開いてしまい、他者と鉢合わせるという苦痛を伴う事例が報告されました。

緊急呼び出しボタン、洗浄ボタン、乾燥ボタンがフラットなパネルに並んでいるため、意図せず緊急ボタンを押してしまうリスクが常に付きまといます。この問題に対し、当事者たちは以下のような回避策をアドバイスしました。

広すぎる多目的トイレは、壁のボタンまで距離があり、配置も施設ごとにバラバラです。そのため、あえて狭い一般の個室トイレを選び、物理的に位置を把握しやすくするという工夫です。

新しいタイプのトイレを使用する際は、事前にガイドと共に、ここがセンサー、ここが鍵と触って確認し、練習することが必要です。他の参加者からも同じような意見が出されました。

手術に失敗するなどして、絶望の中にいる中途視覚障害者にどう向き合うべきかという問いに対し、先輩当事者たちから重みのあるアドバイスが送られました,。

見えるはずだったという期待を裏切られた時の絶望は、砂を食べているような味気ない日々をもたらします。多くの当事者が、「半年から1年は絶望して当然」と語ります。無理に前を向かせようとする励ましは逆効果であり、本人が自分の不自由さを認め、苛立ちをぶつけながらも、少しずつ今の自分を受け入れるための時間が必要ではないかと話し合われました。

同じ境遇の仲間と出会い、「自分だけではない」と感じることも、最大の特効薬になります。この交流会そのものが、愚痴をこぼし、情報を得ることで、生きる意欲を再燃させる場となっているという発言もありました。

生活の質を維持するための具体的なツールや工夫についても、活発な情報交換が行われました。一人暮らしの視覚障害者にとって、冷蔵庫内の食材を把握することは至難の業です。特殊なシールにペンで声を録音し、シールに触れると「これは小松菜です」などと再生される「タッチメモ」という道具が紹介されました。

また、冷蔵庫を一度空にしてから、必要なものを1週間分だけ補充することで、記憶を頼りに管理しやすくする手法も提案されました,。

中途失明後、サックスの習得に挑戦し始めた参加者からは、「楽譜が見えない」という悩みが定期されました。それに対して、点字楽譜の活用や、盛り上がるペンで音符を立体化するアイデア、あるいはスマホの拡大機能を駆使して独自の譜面を作るなど、音楽を楽しむための支援が議論されました。

社会的なトラブルに関するニュースも共有され、視覚障害者が外出する際の安全確保の難しさが浮き彫りになりました。

リードを付けていない小型犬が盲導犬に接近し、盲導犬が驚いて急停止したことで飼い主が転倒負傷したという訴訟事件が紹介され、盲導犬に勝手に触る、声をかける、食べ物を与える、あるいはペットの犬を近づけるといった行為が、いかに使用者にとって致命的な危険(交通事故など)を招くかが再確認されました。依然として飲食店などで「犬は困る」と断られるケースが後を絶ちませんが、当事者たちは、丁寧な対話を通じて理解を広げていく粘り強いアプローチを続けています,,。

8月23日に予定されている、毎年恒例の「十勝の旅をしよう」の計画が紹介されました。

今回の旅のハイライトは、浦幌町立博物館における特別展示です。

通常の博物館では「お手を触れないでください」という規制がありますが、今回は学芸員の全面協力により、普段は収蔵庫にある熊の標本などを、特別に手で触れて鑑賞することが許可されました。見えないから楽しめない」のではなく、触覚を通じて歴史や自然を感じる、視覚障害者主体の観光です。

最後に、ホームページをアクセシブルに刷新したことが報告され、これまでは全体としてコンテンツが整理されておらず、ごちゃごちゃした感じがありましたが、当事者の意見を取り入れ、より使いやすいインターフェースへと改善しました。

行政の制度、最新の便利グッズ、あるいはトイレの閉め方といった些細なコツに至るまで、当事者同士が情報を共有し合うことが、孤立を防ぎ、困難な外出の自由を取り戻す道であることが皆で共有できたように感じました。

次回の交流会は、8月1日開催する予定です。

ロービジョンケア十勝交流会について

目が見えにくい方とそのご家族が、日々の生活の中で困っていることや悩んでいることを、気軽に話し合える場として「ロービジョン十勝交流会」を開催します。

目が見えにくい方は、読み書き、情報入手、移動・歩行、仕事、家事など様々な場面で不自由を感じているのではないでしょうか?

最近、このような方々を支える総合的な取り組みをロービジョンケアという言葉で表現するようになってきています。

目が見えにくい方やその家族、ロービジョンケアに関心のある方は、ぜひお気軽にご参加ください。

 日時:偶数月の第3週土曜

     ただし、8月は第1週土曜となります

    午後1時から3時まで

    定期的に実施します

 場所 グリーンプラザB・C会議室

     会議室は変更になることがあります

     事前にお問い合わせください

 連絡・お問い合わせ先

  電話 0155-21-1414(鈴木)まで

  Eメール lowvision@itokachi.skr.jp

 主催:ロービジョンケア十勝

 協力:

  北海道盲導犬協会

  北海点字図書館

  ガイドヘルプボランティアくるみの会

  かっこうの会

  音訳研究会なすの会

  十勝視覚障害者の会